頂き女子とパパ活の違いとは?注意点も詳しく解説

- パパ活はデートに対する対価を合法的に貰う
- 頂き女子は嘘を付きお金を貰う詐欺を行う
- お金を引き出す理由としては嘘を付かない事が大切
頂き女子とパパ活の違いとは?
パパ活とは?
パパ活は、経済的に余裕のある男性が、若い女性に経済的な支援を行う見返りに、若い女性はデートに付き合う等を目的とした活動。
デート代など諸経費は男性持ち、デートの内容や時間に応じてお手当と呼ばれる現金を渡す事になっています。
頂き女子とは?
頂き女子とは嘘をついて高額な現金の支援を求める女性で、パパ活を装った詐欺を行う女性の事です。
「頂き女子りりちゃん」こと渡辺真衣被告は、パパ活を装い仲良くなった男性3人から、嘘を付いて総額約1億5500万円を詐取した罪などで起訴されました。
頂き女子とパパ活の違いを比較
頂き女子とパパ活は若い女性が男性からお金を貰うスタンスは同じですが、比較すると明確に違います。
項目 | 頂き女子 | パパ活 |
---|---|---|
目的 | 相手から高額な金銭や高級品を騙し取る | 交際の見返りに金銭的支援を受ける |
手法 | 恋愛感情を装い、最終的に金品を奪う | 食事やデートなどの対価として支援を受ける |
合意性 | 詐欺的要素が強く、相手の認識と異なる | 双方の合意のもとで行われる |
期間 | 短期間で高額な支援を求め、関係を断つ | 継続的な関係を築くことが多い |
リスク | 詐欺罪に問われる可能性がある | 違法ではない場合が多い |
活動の場 | SNS、マッチングアプリ、パパ活アプリ | 交際クラブ、パパ活アプリ |
特徴 | ターゲットを狙い定め、恋愛を演出する | 条件を提示し、お互いの合意のもとで関係を築く |
被害者 | 多額の金銭や資産を失う | 金銭を支援する立場だが、合意の範囲内 |
法的リスク | 詐欺罪、恐喝罪、所得隠しによる脱税など | 違法ではないがトラブルやリスクあり |
この様に違法か違法じゃないか明確な違いがあります。
頂き女子とパパ活のリスクや注意点とは?

頂き女子とパパ活には、それぞれ法律的なリスクがある場合があるので、間違ってやってしまわない様に注意が必要です。
女性側が違法に問われる可能性がある事は以下です。
法律的な問題と危険性
1.詐欺罪
相手を欺いて財産を交付させた場合、詐欺罪が成立します。
恋愛感情を装い、「会社の負債を返す」「親が病気でお金がいる」「親や元カレとの縁を切るのに手切れ金が必要」等と嘘をついて計画的に金銭を騙し取る行為は詐欺とみなされます。
また、返すつもりもないお金を借りたまま返さない場合も詐欺に問われる事があります。
2.特定商取引法違反や幇助犯
頂き女子の中には、詐欺の手口をマニュアル化して販売する者もおり、これは特定商取引法違反にあたる可能性があります。
「確実にお金を引き出せる方法」などを有料で販売すると、消費者庁から行政指導・刑事罰の対象となることがあります。
また、犯罪行為を行う手助けをすると幇助犯として別の罪に問われます。
3.恐喝罪
相手を脅迫・圧力をかけて財産を奪うと恐喝罪が成立します。
「この関係をばらされたくなければ金を払え・会え」「支援してくれないと他の人にバラす」「会わないならお金を払え」などと脅した場合、恐喝罪に問われる可能性があります。
4.所得税法違反
金銭を受け取った場合、所得として申告義務があります。
数百万円~数千万円を受け取ったにもかかわらず、税務申告をしなかった場合、脱税とみなされる可能性があります。
5.売春防止法違反(売春行為)
お金を受け取って性的関係を持つ行為は、売春防止法に違反します。ただ、売春行為そのものに罰則規定はないので逮捕される様な事はありません。
しかし、「公衆の目にふれるような方法で、人を売春の相手方となるように勧誘すること」となっているので、SNSやマッチングアプリなどの誰からも見える場所に、大人OKの様な書き込みを行うと処罰される可能性が高いです。
また、パパ活で大人を行う事を前提に相手を紹介したなど、仲介、あっ旋、売春の為の部屋を提供場合、それらを行った人は処罰対象となります。
6.個人情報保護法違反・プライバシー侵害
パパ活の相手の個人情報(職場・家庭情報など)を悪用した場合、違法行為となります。男性の個人情報をSNSで晒す(名誉毀損)など。
7.迷惑防止条例違反(つきまとい・ストーカー行為)
交際を断られた後に、しつこく連絡をしたり、つきまとい行為をした場合、迷惑防止条例違反になります。何度もLINEや電話をかけて復縁を迫る、相手の職場や自宅周辺をうろつくなども。
8.不倫で民事上の不法行為
刑事罰はありませんが、既婚者と分かった上で体の関係になると、民事上の不法行為となり、相手の妻から慰謝料を求められる事があります。
安全にパパ活するためのポイント
安全に活動するためには違法な事をしない事が重要です。
- お金はデートのお手当て分だけを基本に
- 嘘を付いてお金や物を貰おうとしない
- 借りたお金は必ず返す
- 相手を脅す様な事をしない
- 贈与税や所得税はきちんと払う
- 公然と大人の相手を探さない
- むかついても個人情報を晒さない
- 別れを切り出されたら他を探す
- 既婚者かどうか聞かない
- 既婚者と体の関係になるリスクを知る
嘘を付かなければOKなので、例えば本当に親が病気で入院しており、その入院費が足りない場合に、相手が合意し支援して貰って、全てその為に使ったなら、何も問題はありません。
実は病気じゃない、入院していない、費用が足りている、費用の一部を他に流用した、男性の支援は自発的じゃなかった等が問題になるだけです。
ですので、デートに対する高額なお手当やプレゼントだったとしても、相手が自発的に納得し合意しているなら問題ありません。